2025年下半期 グローバル不動産市場見通し:不確実性の中の投資機会

10 分間で理解する 25年7月9日

マーティン・タウンズ
不動産部門 グローバルヘッド

はじめに

私たちは今、前例のない変化の時代を生きています。これまでの常識が覆され、新たな投資機会(とリスク)が次々と生まれています。

投資家にとって重要な問題は、これが循環的なシグナルなのか、または構造的なトレンドなのか、もしくは短期的なノイズなのかをどのように見分けるかということでしょう。私たちは、不動産市場は依然として循環的なサイクルのボトムに近い水準にあり、魅力的なエントリーポイントを提示していると考えています。しかし、この状況を最大限に活用するためには、構造的なトレンドに対するトップダウンの視点と物件レベルのボトムアップの選別眼を組み合わせ、マクロ経済に対する確信と物件のファンダメンタルズの両面から判断する必要があります。「2025年下半期 グローバル不動産市場見通し:不確実性の中の投資機会」は、私たちが最も注目するセクターと市場を取り上げることで、投資家の皆様がマクロとファンダメンタルズのバランスを見極めながら、慎重さを保ちつつ投資機会を探るための一助に資するものをお届けすることを念頭に執筆しました。

私たちは現在、国際資本の投資先としての米国の支配的な地位が疑問視されるという、新たな局面を目の当たりにしています。米国への投資を一旦停止したり、再検討する投資家が現われたことで、他の地域への注目が高まっています。欧州とアジア太平洋地域の不動産市場は、こうした資産の再配分による恩恵を受ける可能性があり、私たちは双方の市場に幅広い投資機会が存在していると考えています。

このレポートが皆様にとって有益なものとなることを願うとともに、不確実性の中の投資機会について、皆様からのご意見もお寄せいただければ幸いです。

マーティン・タウンズ、不動産部門 グローバルヘッド

概要

  • 英国、欧州、およびアジア太平洋地域の不動産は、概ねフェアバリューとみなされているため、「大規模な価格調整」以降、短期的には回復が足踏みしても、不動産価格の回復が頓挫する可能性は低いであろう。

  • 堅調なファンダメンタルズが引き続きインカムの成長見通しを支えており、新規開発案件が不足していることを鑑みると、この傾向は今後も続くことが見込まれる。

  • 米国の政策と経済見通しに対する疑問から、投資家は欧州や英国、アジア太平洋地域などの市場への投資機会に関心を強めている。

  • 欧州やアジア太平洋地域における域内の結束は、長期的な経済成長見通しを押し上げ、テナントのファンダメンタルズを強化するとともに、域外からも資金の呼び込みを活性化させる可能性がある。

  • 投資家は、インフレリスクが残る環境において、実物資産も含めたポートフォリオの分散を通じて、リスク軽減を図っている。

  •  私たちは、欧州、アジア太平洋地域における様々な不動産戦略に投資機会を見出しており、足もとの環境は、稀にみる魅力的なエントリーポイントを提示していると考えている。

  • 立地条件が良く、近代的な物件の需給バランスが大きく崩れているサブマーケットは、コア戦略の中核をなすものであり、長期的な賃料上昇の可能性を捉えることにつながるだろう。

  • 現在の市場環境は、ハイリスク・ハイリターンを志向する投資家にとって、テナントニーズに応じた物件のリポジショニングや、管理が行き届いていない資産のバリューアップといった新たな投資機会を提供する可能性がある。

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