2025年の投資展望:今後も予断を許さず

15 分間で理解する 24年12月17日

記録的な数の世界各地での選挙、新たな紛争の勃発や激化、日本株市場の「フラッシュ・クラッシュ」、そして金利引き下げの正常化など、2024年は波乱に満ちた年となりました。しかし、S&P500種指数は本稿執筆時点で年率25%上昇しています。2024年を振り返り、今後12ヶ月間の金融市場に影響を与える可能性のある要因や出来事を検討してみたいと思います。

2025年を迎え21世紀の4分の1が過ぎようとしている今、投資家は何に注目したら良いのでしょうか。また、どのようなトレンドがリターンを形成するのでしょうか。今後も市場のボラティリティが高止まりすることが想定されることを踏まえると、予断を許さない状況だと言えるでしょう。

本稿では、まず序文で、インベストメント・ソリューション部の責任者であるメイソン・ウッドワースが市場が経済成長について楽観的すぎるのではないかとの疑問を投げかけ、その理由とそれが2025年の運用において示唆する点について取り上げます。

次にM&Gの株式、債券、プライベート・マーケットの各CIOが2025年の注目分野について議論し、各々の市場に影響を及ぼす可能性がある要因を取り上げます。また、投資家が今後の1年間を乗り切るためのロードマップを提示します。

M&Gでは、単一の「ハウスビュー」によるアロケーション・モデルではなく、運用部門が資産クラスごとに多様な考えを発信することを奨励しています。M&Gでは、異なる資産クラスの専門家同士が、より広範な背景や具体的な状況について、継続的に意見やアイデアを交換することを運用アプローチの礎としています。私たちはこれを「インテリジェンス・コネクテッド(知の融合)」と呼んでいます。

世界の金融市場は、ますます複雑化し、影響が波及することで相互に絡み合っています。このような環境において、M&Gでは点と点を結び横断的に地域やセクターを網羅することで、有望な長期的な投資機会の発掘を追求しています。本稿が、2025年の資産運用の実践において一助となれば幸いです。

レポート全文(英語)を読む

1 出所:LSEG Datastream, 2024年11月25日
 

投資元本は変動し、投資から得られる利益は上昇することもあれば、下落することもあり、お客様の投資元本は保証されません。

本項に記載されている内容は現時点におけるM&Gの見解であり、投資に関する推奨、助言に該当するものではなく、また将来の状況やパフォーマンスを予測するものではありません。

当資料は、一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引業登録に基づく業務又は当社関連会社が組成するファンドの持分等の勧誘を目的としたものではありません。

インサイト