欧州ハイイールド債券で注目すべき3つの事柄

2 分間で理解する 22年11月23日

欧州のハイイールド債は、債券価格が2022年の市場で大幅に調整されたことを勘案すると、より注目すべき資産クラスだと考えます。現在の市場環境において、欧州ハイイールド債の総合利回りは10%近い水準と、新型コロナウイルスまん延の時期と同等の水準になっています。現在の市場環境と照らし合わせた場合に注目すべき事柄は以下の3つです。

1. 欧州ハイイールド債の実態がようやく名前に追いついた

以下のグラフのとおり、2022年に入ってから欧州のハイイールド債の利回りは急激に上昇しており、10年ぶりの高水準に近づいています。

2. デフォルトリスクに見合うだけのスプレッド、短期的にリファイナンスのリスクが低いこと、コンベクシティが小さいことのすべては、現在の価格水準を下支えする要因であると考えています

現在の欧州ハイイールド債の価格は、デフォルトが非常に多く発生するシナリオに基づいた価格です。以下グラフのとおり、BB格の債券は、過去における5年間の平均的デフォルト率が7.4%、過去最悪期が19.9%であったのに対し、ハイイールド債指数銘柄では33.2%のデフォルト確率に基づいた価格で取引されています。つまり、投資家はデフォルトリスクに十分見合ったリターンを得ることができると考えています。

3. 投資家は、この水準のスプレッドで投資することで十分なリターンを獲得できることが歴史的に証明されています

概して、スプレッドが600bps超のハイイールド債に投資した場合、3年間におけるトータルリターンは年率換算でほぼ10%でした。

 

 

結論としては、現在の欧州ハイイールド債は、リスクに見合うだけのリターンを投資家に提供する魅力的な投資対象と考えています。また、現在のスプレッド水準は、今後のリターン獲得のための投資タイミングとして魅力的な水準にあるとM&Gは考えています。

投資元本は変動し、投資から得られる利益は上昇することもあれば、下落することもあり、お客様の投資元本は保証されません。

本項に記載されている内容は現時点におけるM&Gの見解であり、投資に関する推奨、助言に該当するものではなく、また将来の状況やパフォーマンスを予測するものではありません。

当資料は、一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引業登録に基づく業務又は当社関連会社が組成するファンドの持分等の勧誘を目的としたものではありません。

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