株式
20 分間で理解する 23年7月11日
市場は依然としてデータに強く反応し、センチメントの変化に左右される展開が続いています。市場を動かしている最大の要因は各中央銀行の政策です。今後は、リスク資産のパフォーマンス評価の物差しが景気後退の時期とその深刻度になるとM&Gは考えています。既に、米国においては倒産件数が増加し始めており、欧州においては企業業績に対する警戒感が高まっているなど、厳しさが見え始めています。世界的な需要が急速に縮小する兆候はまだ見られませんが、金利が急速に上昇していることを勘案すると、今後は需要がさらに縮小すると考えるのが理にかなっています。目先の需要動向が不透明で、回復から減退までとシナリオの幅が広いため、リスク資産投資にタオルを投げるには時期尚早だと考えます。ただし、投資資産の質を高く維持し、選択的に投資することを遵守する必要があると考えます。M&Gは、マクロ経済の方向性に賭けた投資 (以前M&Gが『大まかな方向性での投資』と呼んだもの) に転換する時期は今ではないと考えます。M&Gは、引き続き現在の市場環境では選択的な姿勢を維持し、広範な市場指数への投資とアクティブな銘柄選択を明確に区別する必要があると考えています。ナスダック指数とS&P500指数が大きく上昇しているなか、MSCI ACワールド指数 (ACWI) の上昇率の上位10銘柄に、米国企業が1社しか入っていないことに気付いている投資家は多くないと思われます。
投資元本は変動し、投資から得られる利益は上昇することもあれば、下落することもあり、お客様の投資元本は保証されません。
本項に記載されている内容は現時点におけるM&Gの見解であり、投資に関する推奨、助言に該当するものではなく、また将来の状況やパフォーマンスを予測するものではありません。
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