株式およびマルチアセット:第4四半期見通し

20 分間で理解する 23年10月23日

暗闇の中での着陸

  • 最近の中東での出来事は忌まわしいものですが、金融市場では、パブリック市場で一部安全資産への逃避が見られるものの、今のところ情勢は冷静に受け止められており、全体としては平穏な反応です。
  • 事態がエスカレートし、イランが関与すると宣言または想定された場合原油輸出制裁の強化につながる可能性があります。現在の需給逼迫を踏まえると、原油価格にはさらなる上昇圧力がかかると思われます。
  • 投資家は依然として「より高い金利をより長く」の金利環境が及ぼす影響を慎重に考慮しています。高い水準にある現在の金利環境を勘案すれば、消費者と企業の双方に影響を及ぼす資金調達コストの上昇により、需要がさらに減退すると考えるのが理にかなっています
  • 株式投資のリスクプレミアムが上昇するなか、当社のタクティカル・アロケーション・マルチアセット投資戦略は、株式市場へのエクスポージャーを縮小し、債券への投資比率を増やしています。

各国のマクロ経済は、多くの人が予想していたよりも強靱であることを示しています。特に金利上昇の影響が消費者や企業の全般にまだ伝播していない米国で顕著です。しかし、米国では余剰貯蓄が減少するなかで学生ローンの返済が再開されたため、将来的には可処分所得が減少する方向にあります。株式投資のパフォーマンスが将来的にはプラスになる可能性があると見ていますが、株式のリスクプレミアムが上昇していることを勘案して、株式市場全体に対する慎重な見方を強めています。当社のタクティカル・アロケーション・マルチアセット投資戦略は、株式へのエクスポージャーを縮小し、債券への投資比率を増やしています。

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