勢いを増す世界のビルドトゥレント市場

2 分間で理解する 1 12月 21

世界各国の住宅市場は多くの国での供給不足を背景に、変化を続けています。英国と日本では、この10年間で機関投資家による投資が増加したことを背景に、民間の賃貸住宅市場に変化が生じました。現在、多くの要因により、アジア太平洋地域のビルドトゥレント(賃貸のために建設された物件)分野は、欧州と同様に拡大し始めました。

拡大する賃貸住宅需要

小規模住宅に対する需要増とともに、30代まで住居をシェアすることをいとわない若年層の増加により、シドニーやメルボルンなどのグローバルな都市の住宅需要が高まっています。シェアリングエコノミーの普及と同様に、集合住宅をシェアすることが一般的になってきています。自宅を所有することに対する考え方も変化してきました。若い世代は、親の世代に比べて旅行などの体験を重視する傾向が強く、賃貸住宅に住むことで柔軟性のある生活を送ることができるメリットを享受できます。オーストラリア統計局によると、25歳から34歳までの人口の半数以上が賃貸住宅に居住しています1

過去に例を見ない住宅購入のハードルの高さ

多くの人にとっては、たとえ住居を購入したくても、購入するだけの資金的な余裕があるとは限りません。東京や香港などでは、ローン金利の低下により住宅価格が高騰しました。価格の高騰は、パンデミック期間における住宅建設の減少によって加速しました。以前から世界的に住宅購入が困難な都市の上位にランクされているシドニーやメルボルンなど2、オーストラリアが最も極端です。集合住宅を見つけるためには、複数の不動産業者が介在することや購入希望者が多いことなど、一見では気付かないような困難を伴うこともあります。

増加傾向にあるビルドトゥレント物件

オーストラリアのビルドトゥレント市場の歴史はまだ浅いのですが、現在建設が予定されている専門業者管理の物件数は多く、中央ビジネス地区に近い郊外型の物件が中心です。集合住宅に機能性を求める日本とは対照的に、オーストラリアではフィットネス設備やプールなどの娯楽的施設を求める傾向があります。ただし、投資家にとっては、資産管理コストを抑え、競争力のある賃料を維持するために、大規模な物件であることが最重要です。

投資を始めるには協働が不可欠

アジア太平洋地域各国の市場の発展度合いは国によって異なりますが、全般的には引き続き多くの住宅が必要であり、専門業者が管理する賃貸集合住宅に対する需要があります。住居を賃借することが当たり前で、法制面で賃貸住宅の建設に有利なオーストラリアは、市場のファンダメンタルズが特に良好だと考えます。そのため、早期に投資を開始することができる投資家は、リスク調整後リターンを長期にわたって享受できると考えています。質の高い集合住宅を供給する不動産開発業者や、継続的な管理を行うことができる不動産管理会社と協働することが不可欠だと考えます。

1 オーストラリア統計局調査、2019年

2 世帯収入の中央値に対する住宅価格の中央値、『Urban Reform Institute and the Frontier Centre for Public Policy』、2020年第3四半期

本項に記載されている見解は、投資の推奨、助言、予測に該当するものではありません。投資元本は変動し、投資から得られる利益は上昇することもあれば、下落することもあり、お客様の投資元本は保証されません。数値は過去の実績であり、将来の結果を保証するものではありません。

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